こんにちは! 元公務員こむちゃん(@real_komuin)です。
- 私が公務員を目指す前に知りたかったこと
- 公務員を辞める前に知っておきたかったこと
この2つをコンセプトに発信しています!
今回の記事の趣旨
今回は、ChatGPTから『公務員に対する一般論』を聞き出して、それにコメントしていきたいと思います。
みなさんご存知のとおり、ChatGPTは有能な言語モデルAIですが、一般論しか教えてくれません。その一般論に反論やコメントをしていこうと思います。
頑張ってChatGPTに対する命令文(プロンプト)を工夫しても、ChatGPTから実体験に基づいたリアルな意見や真実を聞き出すことは不可能に近いです。
ChatGPTがほざく一般論に対して、元県職員である私がコメントをしていけば、良い記事が書けるのではないかと考えました。
公務員を目指している方や、公務員のリアルを知りたい方はぜひ最後までご覧ください!
それではいきましょう!
給与
まずは、ChatGPTから『給与』について一般論を教えてもらいましょう。
年功序列制度
まず、ChatGPTは「給与制度」についてこんなことを言っています。
公務員の給与は、年功序列制度に基づいて決定されます。つまり、勤続年数に応じて給与が上がっていく仕組みです。この制度は、公務員の長期的なキャリア形成を支援するために導入されました。また、公務員の給与は、民間企業と比べて安定しているというメリットもあります。
OpenAI【ChatGPT】
なるほど。だいたい合ってますね。
少し自論を付け加えるとすれば、年功序列制度は「長期的なキャリア形成を支援するための制度」としているのが引っ掛かります。
これはただ昭和から変わっていないだけでは?と思います。
もちろん昭和の年功序列制度がそのまま残り続けている理由は色々とあると思います。
給与水準
給与の「水準」についてもこんなことを言っています。
公務員の給与水準は、職種や地域によって異なります。国家公務員の場合、初任給は約21万円からとなっています。また、地方公務員の場合、都道府県職員の初任給は約19万円からとなっています。ただし、年功序列制度に基づいて給与が上がっていくため、長期的な視点で見ると、公務員の給与は安定していると言えます。
OpenAI【ChatGPT】
これはツッコミどころがないくらい正しいことを言っています。
県職員だった私も初任給は19万円台後半でした。手取りは16万円弱くらいですかね。
ちなみに30代に突入しても給与は30万円に到達しません。この頃から民間企業の友人との差を強く感じることになります。
正当な評価
給与に関する『評価』については以下のように言及しています。
公務員の給与は、国家公務員法に基づいて決定されます。この法律には、公務員の職務内容や能力、責任などを評価するための基準が明確に定められています。また、公務員の給与は、公正な評価に基づいて決定されるため、職務に応じた適正な報酬が支払われることが保証されています。
OpenAI【ChatGPT】
これも正しいことを言っています。
ただし、文言通りには受け取らない方がいい点は、「職務に応じた適正な報酬が支払われることが保証されている」という箇所です。
たしかに、法律に書いてある薬剤師・保健師・行政上級などの職務ごとに報酬は決まっていて、その報酬が支払われます。
しかし、職務内容が報酬に反映されることはないし、その逆も然りで、報酬が高いから大変な職務とも限りません。
まあ、これは年功序列制度の中では当たり前のことですが。
私も採用1年目で、他の保健所では係長級がやっているような仕事をやっていました。それでも給与は上がりませんし、19時までの残業はサービス残業でした。
公務員のボーナス
『ボーナス』についてChatGPTは以下のように言っています。
公務員のボーナスは、年2回支払われます。国家公務員の場合、夏季と冬季に支払われるボーナスの額は、基本給の4.4か月分となっています。(←誤り)地方公務員の場合、都道府県職員の夏季と冬季のボーナスは、基本給の3.5か月分となっています。(←誤り)
OpenAI【ChatGPT】
これは間違っています。国家公務員でも、地方公務員でも、夏季と冬季のボーナスは、基本給の4.45か月分です。(4.5か月分の時もあった)
もしかしたら、これに当てはまらない自治体もあるのか。。。? 謎です。
蓄財の観点から言うと、ボーナスはなるべく使わないことをオススメします。ボーナスさえ手を付けなければ1年目でも貯金100万円に近づきます。近づけば100万円を目指すので、蓄財が加速します。
以上が、公務員の給与についての詳細な解説です。公務員は、安定した給与とキャリア形成の支援があるため、多くの人々から支持されています。
OpenAI【ChatGPT】
以上がChatGPTが教えてくれた公務員の『給与』についてです。
ほとんど合っていたので安心しました。
ChatGPTだけでブログを書くのはおそらく不可能です。ChatGPTを使いこなせるように試行錯誤の繰り返しです。
労働時間
続いて、ChatGPTは公務員の『労働時間』についても一般論を教えてくれました。
公務員の労働時間は法律で定められており、違法な長時間労働は禁止されています。ただし、残業代が支払われない場合があるため、実際には労働時間が長くなることもあります。また、職種によっては夜勤や休日出勤が必要な場合もあります。
OpenAI【ChatGPT】
これは驚きました。ChatGPTがちゃんと公務員のサービス残業を理解しているとは。。
ちなみに、職種によらず防災当番の日に大雨が降ると出勤・夜勤です。
都道府県や大きな市は守衛さんがいますが、町村などは職員による宿直当番で夜勤があります。
都道府県職員1年目に限れば、建設事務所に配属されると夜勤・休日出勤が多いです。
ちなみに、みなさんは公務員に労働基準法が適用されないことを知ってますか?
公務員の給与や勤務条件に関することは、国家公務員法や地方公務員法で定められています。
例えば地方公務員法だと、県庁や市役所などで働く職員の待遇面については、各地方自治体の条例、あるいは人事委員会で定められるのが決まりです。
私は1年目の時に自分で調べて、これを知りました。そりゃあサービス残業が当たり前なのに労基が入らない訳です。
それなのに、保健福祉事務所のような現地機関は、労働基準監督署に36協定の届出などを出します。
例えば、コロナ対応に係る臨時区分の残業時間を労基に届出をしていました。みんなコロナ対応で残業しているので、書類作成がめちゃくちゃ大変でした。
都道府県の本庁は人事委員会の言いなりなので、治外法権です。
福利厚生
公務員といえばの代名詞でもある『福利厚生』についてもChatGPTは取り上げています。
公務員の福利厚生は、民間企業と比べて優れていると言われています。退職金や年金などの制度が整っており、安心して働くことができます。ただし、職種によっては福利厚生が異なるため、詳細は各自治体や国によって異なります。
OpenAI【ChatGPT】
見事な一般論ですね。こういう一般論しか言わないブログにならないよう気を付けているつもりです。
たしかに公務員の福利厚生は優れていますが、大企業の福利厚生も負けてはいません。
大企業には、公務員にはない企業型DCと呼ばれる確定拠出型年金もありますし、無料の社宅もあります。
また、ChatGPTは「職種によって福利厚生が異なる」と言っていますが、おそらくこれは会計年度任用職員とか臨時的任用職員のことですかね。
主に公務員で正規職員以外の職種としては、
- パートタイム会計年度任用職員(まさに非正規雇用)
- フルタイム会計年度任用職員(正規職員とほぼ同じ職務をする非正規雇用)
- 臨時的任用職員(コロナ対応や産休職員の埋め合わせなど)
- 任期付き職員(育休代替など)
- 再任用職員(定年延長)
などが挙げられます。
これらの職種の人は福利厚生が最高に充実しているとは言い難いと思います。
この職種の違いを理解している人が周りにいなかったので1年目は苦労しました。
仕事内容
公務員の『仕事内容』についてもChatGPTが一般論を教えてくれました。
公務員の仕事内容は、多岐にわたります。国民のために働くことが目的であり、社会に貢献することが求められます。ただし、職種によっては専門的な知識や技術が必要な場合もあります。
OpenAI【ChatGPT】
逆に気持ち悪いくらいめちゃくちゃ一般論ですね。そのとおりではありますが、一応コメントをしておきましょう。
「職種によっては専門的な知識や技術が必要」という意味を私なりに要約してみます。
「採用/異動の初日から専門的な知識や技術が必要です。また、部署によっては周りに頼れる人がいないため、自分で調べたり、前任者と連絡を取って確認するしかありません。」
という感じでしょうか。
私の場合、採用4日目に電話で難病の医療相談を受け、具体的な対応を誰も教えてくれないので、研修中に自分のスマホで県医療安全センターに電話をかけてアドバイスをもらいました。
また、採用1日目に病院から『知事名で許可を出さなければいけない許可申請』が届きました。しかし周りの誰も知らないので保健所長名で許可を出してしまいました。
今考えると地獄の1年目でした。1年目は300時間ほど残業しましたが、2年目は100時間を切りました。いま辛い1年目の人もきっと大丈夫です。
採用試験について
公務員採用試験の難易度と準備
「公務員試験」についてもChatGPTは以下のような一般論を教えてくれました。
公務員採用試験は、民間企業の採用試験と比べて難易度が高いと言われています。その理由は、筆記試験や面接試験があるためです。筆記試験では、一般教養や専門知識、論理的思考力などが問われます。また、面接試験では、人物面やコミュニケーション能力などが評価されます。
OpenAI【ChatGPT】
なるほど。見事な一般論です。
私は学生時代に民間の採用試験を受けていないのでなんとも言えませんが、公務員試験の筆記試験にはかなり膨大な勉強時間が必要なので民間より難易度は高いと思います。
しかし、民間の採用試験と違い、努力を続ける才能さえあれば公務員試験は合格できると思います。
公務員試験についての記事もたくさん書いているのでぜひ読んでみてください。
また、こんな一般論も教えてくれました。
さらに、職種によっては専門的な知識や技術が必要な場合もあります。例えば、医師や看護師、警察官などは、それぞれの職種に必要な知識や技術を持っていることが求められます。そのため、公務員になるためには、長期的な準備が必要です。
OpenAI【ChatGPT】
医師や看護師になるのに『長期的な準備』という言葉はふさわしくないと思いますが、おおむね正しいことを言っていますね。
専門職として県職員を目指すなら、オススメは農業系です。比較的に時間外労働が少なく、ホワイトです。
逆に、土木の専門職はめちゃくちゃブラックなのでやめたほうがいいです。
以上のように、公務員採用試験に合格するためには、長期的な準備と努力が必要です。しかし、公務員として働くことで、社会に貢献することができるやりがいや安定した職場環境など、多くのメリットがあります。
OpenAI【ChatGPT】
公務員試験について最後はこんな感じでまとめてくれました。
これも綺麗な一般論ですが、あえてコメントをするなら、「安定した職場環境」というのが引っ掛かります。
果たして、2,3年ごとに引っ越しを伴う異動がある(県職員など)ような職場環境を「安定している」と言えるのか微妙です。
そんな県職員でも「結婚して子供を産んだ女性」は無敵です。
男性と同じ給料がもらえて、引っ越しを伴う異動はないし、産休・育休も取りやすく復帰しやすいです。
しかも最近は、女性を無理やり出世させようとする動きが強いです。割を食わされる男が県職員になるメリットはないです。(←問題発言)
まとめ
今回は、公務員についてChatGPTに答えてもらった一般論に対して、元県職員がコメントをしていきました。
まとめとしてはこんな感じです。
- 30代前半公務員は、民間企業のに勤める友人との給料の差を強く感じる。
- 職務内容が報酬に反映されることはないし、報酬が高いから大変な職務とも限らない。
- ボーナスには手をつけず、まずは100万円貯めてみよう。
- 公務員も休日出勤・夜勤は少ないけどある。
- 比喩ではなく公務員に労働基準法は適用されない。
- 採用/異動の初日から専門的な知識や技術が必要。
- 部署によっては、自分で調べたり、前任者と連絡を取って確認するしかない。
- 専門職で県職員を目指すなら農業系がオススメ。土木職はやめた方がいい。
- 県職員で一番得をするのは「結婚して子供がいる女性」。
- 男性と同じ給料/引っ越しを伴う異動がない/産休・育休も取りやすく復帰しやすい/女性の管理職比率を増やす動きが加速
なるべく実際に経験したことをふまえた自論を展開してきましたがいかがだったでしょうか。
『公務員になりたい人』、『公務員に興味がある人』のお役に立てれば嬉しいです。
自己満足かもしれませんが魂を込めて記事を書いているので、ぜひ他の記事も読んでみてください!
最後に、「公務員ずるい」と言う人達に対するChatGPTの意見を聞いたらこんな答えが返ってきました。
以上のように、公務員には多くのメリットがありますが、それには一定の努力や責任が伴います。公務員がずるいと思う人は、実際に公務員の仕事内容や制度を理解し、客観的に判断することが大切です。
OpenAI【ChatGPT】
公務員の辛さがもっと理解されればいいですね。まあ、実際に「公務員ずるい」と思うこともたくさんありますが。
以上、ありがとうございました!
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