こんにちは! 元公務員こむちゃん(@real_komuin)です。
- 私が公務員を目指す前に知りたかったこと
- 公務員を辞める前に知っておきたかったこと
この2つをコンセプトに発信しています!
今回は、県職員1年目が配属される部署のブラックリストを紹介していきます。
私が1年目に研修で聞いた話や、同期の悲痛な愚痴、聞こえてきたウワサなどを参考にしました!
公務員志望の方、特に県職員を目指している方ははぜひ参考にしてみてください。
それではいきましょう。
はじめに
まずはじめに、前提となることをお話します。
1年目はほとんど出先機関に配属
県職員の初任地はほぼ出先機関です。
出先機関というのは、例えば合同庁舎や、県立高校などです。
まず約3年間は出先機関で修行して、採用から約9年以内に本庁を経験することになります。
高卒採用の方の初任地は高校事務が多いです。ブラックではありませんが、先生たちに「なんでも屋」のように扱われるそうです。
前提として、本庁の部署は基本ブラックだと思っておきましょう。
ただ、1年目が本庁に配属されることは稀ですし、初任地が本庁だとしても、ブラック部署に配属されることは少なそうです。
したがって今回の記事では現地機関を主に紹介していきます。
他にもたくさんブラック部署は存在する
今回紹介するブラックリストは、ほんの一例に過ぎません。
たまたま私が見聞きしたことを紹介します。
私の初任地は、過疎地域の保健福祉事務所の総務課でした。周りが仕事を教えてくれない中、人員不足なので全ての庶務をやらされました。1年目はかなりブラックでした。
私も覚えることや仕事量が多くて、1年目に300時間以上は残業しました。しかし、私なんかと比べ物にならないブラック部署があります。
配属されたら運が悪すぎる部署や、ブラック確定の職種を紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
専門職編(児相・土木など)
まずは行政職以外の専門職で、ブラックだと感じた職種について紹介します。
児童相談所(心理職)
まずは児童相談所、いわゆる児相です。
児童相談所の同期から研修で聞いた話を元にしています。
児童相談所の数が少なすぎる
私の働いていた県は、児童相談所の数が異様に少なかったです。
県内の合同庁舎数に比べて、児相数は半分以下でした。
話を聞いた同期は、2つの地方都市を公用車で1日に何度も往復する日もあったそうです。
「子供のための県政」は口だけだということが分かり、悲しくなりました。
人員不足
これは児相に限った話ではありませんが、地方自治体は基本人員不足です。特に40代前後の中堅が少なくなっています。
これは、リーマンショックの頃に採用人数をかなり減らしたことが影響しています。
おそらく、激しい公務員叩きの中、人員削減をマニフェストに掲げた知事が当選したんでしょうね。
その同期によると、児相の上司たちはもう限界で、打ち合わせ中の居眠りも日常茶飯事らしかったです。
クレーム対応
児童相談所では、親たちの激しいクレームに対応しなければなりません。
人格を否定されることも多く、その同期は一度ブチギレそうになったと言っていました。
特殊な人と多く関わる仕事がこんな労働環境でいいはずがありません。
心理学専攻の方は、色々調べて一度考えてみてください。。
土木職
土木職はブラック確定です。
私と同じ合同庁舎だった同期が高専卒の土木職でした。
建設事務所の特徴
まず、土木職が配属される建設事務所ですが、夜勤や休日出勤が当たり前のようにあります。(部署によりますが)
大雨が降ったら水防当番で夜勤ですし、災害など不測の事態が起こったら休日出勤です。
また、大きな金額を扱うこともあり、住民や工事関係者、市町村職員などからクレームが絶えません。
災害が増えている
先ほども触れたように、人員は削減されているのに災害は増えています。
最近は毎年のように大雨災害がありますし、地震なども不安視されています。
災害対策のために河川を改修したり、土砂崩れのあった道を改修したりと仕事が常に山積みです。
その同期は毎日21時過ぎに帰っていました。高専卒20歳の長時間労働を見て虚しさを感じました。
インフラの老朽化にかかる更新
みなさんも聞いたことがあるかもしれませんが、高度経済成長期に整備された大量のインフラ施設が老朽化してきています。
当たり前ですが、インフラ設備の更新のためには工事が必要です。しかも、公共のインフラ工事は後回しにできません。
限りある人員で大量の災害復旧と対策、大量のインフラ更新に対応しなければならない土木職はホワイトな訳がありませんね。。
採用枠が極端に少ない専門職
人が少なすぎる専門職もブラックであることが多いです。
例えば診療放射線技師ですが、私の働いていた県では3人しかいませんでした。
このように人が少ない専門職は県内を出張で飛び回ります。
私が1年目のとき、放射線技師1人が長期療養に入りました。脳の血管が切れたそうです。そのため、病院立入検査で、放射線の項目は1年目の私が知ったフリして検査しました(笑)
【番外編】デジタル化推進関係
多くの自治体でデジタル化が進められています。そのためにデジタル職の採用もあります。
このデジタル化関係の部署は本庁にあり、ほとんど中途採用なので番外編としました。
新規採用研修で、中途採用のデジタル職の方がいました。
その方の話によると、日が昇るまで仕事をする上司も多いそうです。
その彼も当たり前のように電車待ちの時にPCを開いて仕事をしていました。前職はエンジニアでした。
行政職(過疎地域の総務課・建設事務所)
専門職以外の行政職では、本当に様々な部署があります。
情報があまりなくて申し訳ないのですが、だいたい総務課と建設事務所はブラックでした。
過疎地域の総務課
過疎地域の総務課は私が配属された部署なので、少し偏った意見になりますがご承知おきください。
他の過疎地域の総務課も漏れなく長時間労働だったので間違いではないと思います。
覚えることが多い
総務課は覚えることがたくさんあります。
特に過疎地域では極端に人が少ない総務課があります。
人が少ないので、1年目は大量の庶務の仕事を覚えることになり、結果として長時間労働になります。
総務課にはメールが毎日50件近く届くので、その中から自分の仕事を見つけ出して進めていきます。恐ろしいことに、4月からこれをやらされます。
上司が自分の仕事を全く把握していない
総務課は仕事の種類が豊富なので、周りの人たちは基本仕事内容を把握していません。まあ、公務員は一人ひとりの仕事が明確なので、だいたいそんな感じですが。
過去の書類を探して再現するか、前任者に電話やチャットをして聞くことになります。
前任者に質問するときは、中身がスカスカの引継ぎ書やマニュアルを読んで、過去の書類を見てからなので時間がかかります。いきなり質問した方が効率はいいと思いますが。。
ただ、総務課はルーティンワークが多いです。
2年目以降は効率よく仕事を進められて、定時帰りがどんどんできるようになっていきます。
最初の3カ月を乗り越えればなんとかなります!(特に年度初めは繫忙期なので頑張ってください)
建設事務所の維持管理課
各地の建設事務所 維持管理課に同期がいましたが、みんな長時間労働でした。
総務課と同じく1年目が配属されやすい部署のようです。
維持管理課が具体的にどんな仕事をしているかは把握していませんが、ずっと忙しい部署のイメージです。
公文書公開請求もよくあります。「工事をちゃんとやってるか〇年分資料を見せろ」というような請求もあるそうです。
同期たちを見ていて、建設事務所じゃなくて良かったと心から思いました。
ちなみに建設事務所の総務課は割とホワイトです。
まとめ
県職員1年目の配属ブラックリスト、まとめとしてはこんな感じです。
- 前提として、1年目はほとんど出先機関に配属される
- 児童相談所は施設数も人員も少ない
- クレームで人格を否定される
- 土木職は確定でブラック
- 災害が増えているのに人員は増えない
- 老朽化したインフラの更新がこれから増えていく
- 採用数が少ない専門職は出張が多く激務
- デジタル職はエンジニアが中途採用されて激務
- 総務課は覚えることが多く、最初の1年は激務になりがち
- 県職員は一人ひとりの仕事が決まっているから、仕事の進め方を上司が知らない
- 配属されていきなり4月が繫忙期
- 建設事務所はブラック(特に維持管理課など)
- 災害や大雨で夜勤がある
- 祝日出勤もよくある
実際に経験していないことについては、少し曖昧な表現も多かったかもしれません。しかし、これは1年目に聞いた生の声です。
経験者たちの主観も大いに入っているとは思いますが、希望部署を考える参考になったのではないでしょうか。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!
他にも1年目が配属されるブラックリストがあれば教えてください!
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