こんにちは! 元公務員こむちゃん(@real_komuin)です。
- 私が公務員を目指す前に知りたかったこと
- 公務員を辞める前に知っておきたかったこと
この2つをコンセプトに発信しています!
今回の記事では、公務員に向いている人の特徴と、自分が公務員に向いているかどうかを診断する方法を紹介します!
今回も元県職員の偏見マシマシでお届けしていきます。
あなたが公務員に向いているかどうか診断できるので、公務員を目指している方はぜひ最後までご覧ください!
それでは早速いきましょう!
公務員に向いている人の特徴(一般論)
公務員には行政一般職や専門職、地方公務員や国家公務員など、多様な職種がありますが、一般的に求められる能力や性格が存在します。
一般的に、公務員に向いている人の特徴はざっくりこんな感じです。
- 責任感が強い
- 公務員は、国や自治体のために仕事をするため、高い責任感が求められます。自分の仕事に対して責任を持ち、最善を尽くすことが必要です。
- 社会貢献意識がある
- 公務員は、国や地域社会のために仕事をすることが求められます。社会貢献意識が高く、公益に対する思いが強い人が向いています。
- 誠実さがある
- 公務員は、国民や自治体のために仕事をすることが求められます。誠実で正直な人が向いています。
- コミュニケーション能力が高い
- 公務員は、職場内でのコミュニケーションが重要です。また、市民や関係者とのやりとりも頻繁にあります。コミュニケーション能力が高く、説明力や調整力がある人が向いています。
- 激務に耐えられる
- 公務員は、時に激務に直面することがあります。特に、自治体の一部署に配属された場合、非常に忙しい日々が続くことがあります。そのような状況にも耐えられる忍耐力が必要です。
- 常に学び続ける姿勢がある
- 公務員は、常に最新の情報や知識を身につける必要があります。法律や制度が変更された場合には、迅速かつ正確に対応する必要があります。常に学び続ける姿勢がある人が向いています。
と、まあこんな感じで、ありふれた内容を羅列してみました。(ちなみにChatGPTに作らせました)
私の実務経験上、こんな薄っぺらい内容はなんの役にも立ちません。
元県職員のコメントを付け足していきますね。
公務員に向いている人の特徴(ガチな意見)
責任感が強い
実際、責任感が強すぎる人は公務員としてやっていけません。病みます。
特に、人員不足の地方公務員だと、細かい小さな仕事を各自がたくさん抱えることになります。1つ1つの仕事に対して丁寧にミスがないよう仕事していたら潰れます。
大事なポイント・本質を見極めて、ある程度大雑把に仕事をする必要があります。
自治体は長い歴史のある組織です。どんなミスでも意外となんとかなるものです。
ただし、公務員は1人ひとりに仕事が明確に割り振られているため、責任感がない人は周りに迷惑をかけます。自分のやるべきことを果たせない人は公務員に向いていないでしょう。
社会貢献意識がある
社会貢献意識は大切です。しかし、公務員になっても社会貢献をしている感覚は滅多に味わえません。
なぜかというと、
- 若手の時は、社会貢献に関係するような仕事をさせてもらえない。中堅になっても激務に忙殺され、社会貢献を味わえない。
- 実際は、首長や議員が「選挙に勝つための税金の無駄遣い」に加担するだけ。社会に影響が出る大きな政策は、利権や既得権益が絡み合って決まるので社会全体の幸福には繋がらないことばかり。
このような理由があるからです。
また、日本はこれから人口減少によって確実に衰退します。つまり、日本社会が数字的に良くなることはほぼないため、公務員が「社会を良くすること」に貢献することは不可能に近いです。
これからの公務員の社会貢献は、日本社会や地域の衰退を少しでも食い止めるという地味なものです。
なお、過疎地域の衰退を税金で食い止めることは必ずしも正義ではありません。
これからの地方行政では、「地域にとって最悪な事態をどうすれば回避できるか」が重要になってくるはずです。全体の声を聞いていたら公共サービスは破綻します。
「衰退する社会における社会貢献」とは何なのかも考えなくてはいけませんね。
誠実さがある
誠実さの定義は難しいです。しかし、住民は公務員に対して誠実さを求めています。
誠実な対応というのは住民の方々に伝わります。たとえ住民のニーズに応えたとしても、誠実ではないと思われるとクレームにつながります。
私なりの誠実な対応のコツは、「何かアクションを起こすこと」「住民側に寄り添うこと」です。
例えば住民から何か聞かれて分からなかったら、ちゃんと調べたり、色々なところに聞いてみたりした対応を見せることが大切です。
また、「これはたしかに分からないですよね。」などと住民側に寄り添い、相手のプライドを守ることを意識していました。
配属先が保健所だったので、「ほんと厚生労働省ひどいですね。これ分かりにくいですよね」など責任を転嫁して、『そのクレーム、保健所に言ったところで無駄ですよー』と暗に示して住民側に寄り添うというテクニックも使っていました。
それでもダメな相手は何をやってもダメなのであきらめます。
コミュニケーション能力が高い
他部署や部署内の調整をする仕事が多いので、コミュニケーション能力はかなり大事です。
ただ心配しなくても、仕事をする中でコミュニケーション能力は自然と身につきます。
個人的な意見ですが、『コミュニケーション能力 = 人の気持ちに対して鈍感にも繊細にもなれる能力』だと思っています。
心理学によると、外向的な人は人の気持ちに鈍感だからこそコミュニケーション能力が高く見えるらしいです。
コミュニケーション能力や調整力の基礎として、他人のことを気にしない能力が大事だということですね。
激務に耐えられる
都道府県庁の本庁は基本的に激務です。心身が虚弱がちな人はやめておいた方がいいかもしれません。
1つの基準として、学生時代に部活を頑張った(結果は関係なく)と言える人なら大丈夫だと思います。
常に学び続ける姿勢がある
公務員は、配属される部署によって全く興味がない法律の専門家にならなければいけません。しかも、2,3年置きに部署の異動があります。
例えば、保健福祉事務所の総務課の場合、医療法などの医事法・個人情報保護法・公文書管理規程・財務規則を扱うことが多かったです。
これらは改正されたり新しい情報が出たりするので、学び続ける姿勢は大事です。
公務員に向いているか診断する方法
以上をふまえて公務員診断をつくってみました。ぜひやってみてください!
公務員に向いているかどうか、以下の7つの診断項目をチェックしてみましょう。
各項目の点数を合計してみてください。
微妙なラインだと思ったら、間を取って2点や4点をつけても構いません。
- 責任感
- 自分の仕事に対して責任を持ってやり切ることができる(5点)
- 他人のミスでも責任を感じてしまうことがある(3点)
- 責任感がないとよく言われる(1点)
- 説明力
- 複雑なことでも分かりやすく説明することができる(5点)
- こちらの説明を理解できない相手もかなり悪い(3点)
- 説明するのが苦手で、相手が理解できているか不安になることが多い(1点)
- 集中力
- 長時間の作業でも集中して取り組める(5点)
- 同時に複数の作業があると集中できない(3点)
- 集中力が続かず、すぐに気が散ってしまうことが多い(1点)
- 調整力
- 複数の人やグループの調整を上手に行ったことがある(5点)
- 人と話すのが苦手で、調整がうまくいかないことが多い(3点)
- 自分の予定をよく忘れて人に迷惑をかける(1点)
- 人柄
- 誠実だとか素直だとかよく言われる(5点)
- ぶっきらぼうだとか機嫌悪そうだとかよく言われる(3点)
- けんか腰の相手にはけんか腰で挑んでしまう(1点)
- 細かい作業
- 細かい作業でも丁寧にこなすことができる(5点)
- 細かい作業で簡単なミスをしてしまうことが多い(3点)
- 細かい作業はイライラするのでやり切ったことがない(1点)
- ストレス耐性
- ストレスがかかっても、冷静に対処できる(5点)
- ストレスがかかるとすぐイライラする(3点)
- ストレスに弱く、すぐに体調を崩す(1点)
あなたは合計何点でしたか?
合計点数が26点以上のあなたは、公務員に向いています。
合計20点を下回ると、公務員には向いていないかもしれません。。。
しかし、点数が低くても、自分自身の強みと向き合いながら検討することが大切です。
また、公務員になる前には、自分が本当にやりたいことが何かを見つめ直すことも重要です。
公務員はマルチタスクになりがちだったり、Excelなど細かい事務作業が多かったりする職業です。当時、公務員に向いていない人もいましたが、本当に大変そうでした。
まとめ
今回の記事では、公務員に向いている人の特徴について語り、それに基づいた診断チェックも作ってみました。
まとめとしてはこんな感じです。
- 公務員に向いている人の特徴
- 責任感を持ってある程度大雑把に仕事ができる
- 公務員になっても社会貢献をしている感覚は滅多に味わえない
- 誠実な対応を行動・言葉で伝えることができる
- コミュニケーション能力・調整力は重要だが、働くうちに身につく
- 激務部署でも心身を健康に保つことができ、落ち込んでも復活できる
- 2,3年おきの異動で扱う法律が変わるため、興味がないことも学ぶことができる
- マルチタスクや細かい事務作業をこなすことができる
みなさんが公務員になってから「思っていたのと違う!」と感じるのを少しでも減らそうという思いで記事を書いています。
今回は、少し厳しめの意見を書いてしまったかもしれませんが、行政は意外と厳しい世界です。
もし、公務員になってから「辞めたい」と思ったら読むべき記事も『公務員りある教室』にはたくさんあります。
みなさんの公務員人生をサポートできるように記事を充実させていきますので、応援よろしくお願いします。他の記事も見てくれると励みになります!
以上、ありがとうございました!
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