公務員は昔から不動の人気職業ですよね。
私は元県職員ですが、「公務員って良かったな、転職しなければ良かったかもな」と思うことも少なくありません。
公務員になることのメリットやいい面はたくさんあります。公務員を目指す方は、これを参考にして公務員試験頑張ってください!
まず、公務員ではない人が思い浮かべる公務員のいい面はこんな感じでしょうか
- 給料が安定してもらえてずるい
- 定時で帰れてずるい
- モテる
- 福利厚生が充実している
- 社会的信用がある
これに一応コメントさせていただくと、
- 公務員の給料は安定しています。でも、冷静に見ると高くはないです。どの業種とは言いませんが、詐欺まがいの商品や、長期的に人を不幸にする商品を売りつけている人の方が高給です。
- 定時で帰れるかは部署やポジションによります。
- 特段モテたりはしません。(良くも悪くもふつうの人に見られます)
- 福利厚生・社会的信用はすごいです。
この他にも公務員になるメリットはたくさんあります。県職員だったからこそ分かる公務員のいい面を紹介していきます!
こんにちは! 元公務員こむちゃん(@real_komuin)です。
- 私が公務員を目指す前に知りたかったこと
- 公務員を辞める前に知っておきたかったこと
この2つをコンセプトに発信しています!
今回も、地方公務員(県職員)中心の話にはなってしまいますがご容赦ください。
それではいきましょう!
給与・ボーナスが安定してもらえる
まず、お金についてです。
地方公務員の月給について分かりやすく言うと、大卒初任給は約20万ほど。30年勤めれば月給40万円ほどになれます。
また、地方公務員はボーナスを1年に基本給の4.5カ月弱分ほどもらうことができます。
6月と12月の2回に分けてもらうのですが、不景気の時にも変わらずもらえます。これってかなりすごいですよね。
公務員の基本給は民間の平均から算出されるためそれほど高くないです。民間企業が不景気の時こそパワーが発揮される職業ですね。
また、一年目の4月は半月しか働いていないのに基本給が全額支給されます。
自治体によるかもしれませんが、残業手当は基本給より半月ほど遅れて振り込まれます。
一年目の5月に残業代が全然振り込まれていなくて絶望しましたが、4月前半分しか反映されていないので当然ですね。
家賃補助・宿舎が手厚い
福利厚生の中でも、「住」に関する補助は素晴らしかったです。
まず、家賃補助ですが家賃の半額まで、27,000円まで補助されます。
この補助もすごいのですが、家庭を持っていない人なら職員宿舎をおススメします。
私は最初、駐車場代込み家賃約7,000円(給与天引き)の宿舎に住んでいました。
ちょうど中のリフォームがされたばかりの部屋で、新品の風呂・トイレ・洗面所がついていました。二重サッシで防音もしっかりしていて、勤務先まで徒歩10分、駅まで徒歩3分でした。
破格の職員宿舎ですが、家賃以外の費用は全て自分で払います。また、共益費があることを途中で知らされ、1年で18,000円ほど納付しました。
汚くてひどい職員宿舎も多いようなので期待しないようにしましょう。
民間の医療保険が必要ない
公務員の社会保険である共済組合は福利厚生が手厚いです。
共済組合なら、医療費の自己負担分をかなり低く抑えることができます。加えて互助会という福利厚生も使うと、医療費負担額は格安になります。
公務員になるとたくさん保険の勧誘がありますが、民間の医療保険には入らないようにしましょう。ただし、火災保険と自動車保険は必ず入りましょう。
先ほど出てきた互助会というのは、毎月給与から天引きされる負担金で職員の福利厚生をサポートしている団体です。冠婚葬祭やもしもの時の出費、余暇に対する補助までしてくれます。
ハラスメントへの配慮がある
これは自治体によるかもしれませんが、都道府県くらい大きな組織になると、ハラスメントやコンプライアンスに対してかなり配慮がされています。
特に近頃は若手職員がどんどん辞めていくので、ハラスメントに対してかなり意識向上が見られます。
上司が部下にプライベートを根掘り葉掘り聞いたり、無理難題を押し付けたりしても、すぐに報告されてしまうリスクがあります。
最近はチャットなども普及しているので、気をつけていないとすぐに人事課に報告されてしまうでしょう。
楽な部署は本当に楽
公務員は気楽な仕事として見られがちですが、実際は激務部署もあります。
ただし、本当に楽な部署も存在することは確かです。
私の初任地は過疎地域の保健福祉事務所でしたが、福祉課は定時帰りの職員が多かったです。県税事務所や会計事務所、農林系の部署も消灯が早かったです。
以前ブログにも書きましたが、このように業務量の差ができる理由としては、制度変更や時代の流れに合わせて人材の配置転換や補充が行われなかったからだと私は思います。
初任地の保健福祉事務所兼保健所の総務課は、典型的な人数不足でした。
田舎の圏域だったので総務課メンバーは、①総務課長兼保健福祉事務所副所長兼保健所次長兼福祉事務所長と②総務係長兼課長補佐と、③障がい者雇用パート職員と、④私の4人でした。
総務課は日々の雑務に加えて、医療政策など医療に関する仕事も担当です。でも、こんな人材配置で医療体制の改革や医療人材確保などをやれと言われても無理な話です。
総務課って職員みんなのサポート役だし、担当不明の仕事が回ってくるから、余裕あった方がいいんじゃ。。。こうやって改革が後回しにされていくんだね。。。
一方、やる仕事が無くて、片っ端から任意のオンライン研修を受けて定時に帰る人もいます。
運が良ければ退職まで定時帰りができる可能性もなくはありません。
ただ、楽な部署ばかりを経験してきて激務部署に配属された場合、経験不足による地獄が待っているかもしれません。。。
休暇が取りやすい
これは民間からの転職組がよく言うことですが、理由を言わずに有休を取っていい公務員はすごいらしいです。
自分の仕事さえ終わっていれば、自由に休めます。
制度上、夏季休暇を決められた期間に最低5日取らなければならない、となっていました。
激務部署の人は「いつ休めばいいんだよ」という状態でしたが。。。
仕事をプライベートに持ち込みにくい
プライベートと仕事のメリハリは付けたい、と多くの人が願うでしょう。
比較的、公務員はプライベートで仕事のことを考えなくてもいい職業です。
理由としては、仕事で使う公文書やパソコンを家に持ち帰っては行けないからというのと、土日祝日が完全に休みだからです。(原則としては)
民間企業だと、土日休みに休日出勤の同僚から電話がかかってくることがあるでしょう。サラリーマンの私の父親はそうでした。
「仕事以外の時間は仕事のことを考えない」というのは精神衛生上よいことだと私は思います。
プライベートでも仕事のことを考えるというのも素晴らしいとは思いますが、急に燃え尽き症候群やうつ病になるそうです。
ただし、公務員はプライベートでも公務員ということを自覚して、法律を遵守をする必要がありますね。
まとめ
以上、元地方公務員が語る公務員のメリット7選でした!
良い面がテーマなのに少々マイナス面もにじみ出たり、自分語りが多くなってしまいましたが、いわゆる一長一短ということです。
まとめとしてはこんな感じです。
- 不景気の時でも安定してボーナスがもらえるのはすごいこと
- 「住」に対する補助がすごい
- 民間の医療保険に加入する必要がないほどに福利厚生が充実している
- ハラスメントに厳しい
- 運が良ければ超楽な部署で働ける
- 休暇を取るときに理由を特に問われない
- 仕事が終われば仕事のことを考えずに済む
こう考えると、公務員っていいですね。
ちなみに、公務員がなりたい職業に選ばれたり、逆に叩かれたりするのは、「パッと思いつきやすい職業だから」だと思います。
業種を「公務員」あるいは「地方公務員」「国家公務員」というようにまとめあげて、多種多様な民間業種と対比するとそうなりますよね。
それと、日本で「公務員はいいぞ」というプロバガンダが成功しているのかも知れません(笑)
最後まで読んでくれたあなたに、「県の土木職になると超絶ブラックな毎日が待っている」というプチ情報を差しあげます(笑) たぶんこれはあまり言わないほうがいいのかも知れませんが、公務員の土木職は辞めた方がいいです。。。
はい!この記事で公務員にはいいところもあり、悪いところもある、ということを分かってもらえたら嬉しいです。
今後も地方公務員のリアルを発信していくので、公務員に少しでも興味がある方はこのブログで学んでみてください!
意見のバランスを取るために、公務員にならない方がいい理由7選もぜひ見てください!
以上、ありがとうございました!
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